CASA BRUTUS2012.5月号「今、本当に泊まりたいホテル」特集より
本文より~ACE HOTELは単なる宿泊施設ではなく、体験そのものである。
そんな、暮らすように旅するように泊まるホテルを、今、世界は求めている。~
パリのHI MATICのコンセプトを聞かれたデザイナー、マタリ・クラッセ曰く~
さまざまな地にホテルを作るということは、
土地のローカルでオリジナルな文化に添い、
その地の英知をホテルの細部に表現すること。
デザインより姿勢!現代に生きる自分の暮らしや態度や意識の現れです。
ホテルは寝るための「箱」じゃない。
その土地にいることがどんな感じかを体験し「ここでの滞在=暮らしを私たちはこう考える」と
提案してい00るもの。パリの「ハイ・マティック」もそうしてできた形です。~とのこと。
ある場所に集い、そこでふれあい触発されて何かが生まれるとは、
まさにイベントではなく、ファシリテーションそのものである。
このファシリテーションこそが、今の社会が必要としているもの、
地方都市に暮らしていて痛感する欠乏感そのものではないだろうか。
このエース・ホテルやハイ・マティックのコンセプトは
これからの日本の地方都市を活性化するヒントになるのではないか。
ただ観光地やビジネスで出かけた地で泊まる、寝る、ということではなく、
その土地のオリジナリティを活かしつつ、
そこに集う人々に明確なテーマのもとに「何か」を引き出そうというもの。
公共交通機関の未発達、いや衰退している地方では、
帰りを気にせずに泊まる、ということにもメリットがあるかも…